チョコレートやコーヒー豆などの商品に、上の画像のようなマークがついているのを見たことがありますか?
この「青と緑色」のマークを、フェアトレード・ラベルといいます。
では、一体どのような理由でこのマークが誕生したのでしょうか?
このマークが持つ意味とは?
今回は、フェアトレード・ラベルの意味や由来について紹介します!
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目次
フェアトレード マークの意味は?
先ほどのマークは、正式名称を「国際フェアトレード認証ラベル」といいます。
最近は、イオンなどのスーパーで目にする機会が増えましたよね。
なんとなく見覚えがあるという方もいるのではないでしょうか。
では、このフェアトレード・マークのついた商品は、どのくらいあると思いますか?
チョコレートやコーヒーが多いイメージですが、実はこんなにたくさんの商品があるのです。
フェアトレードラベルがついた商品一覧
●チョコレート ●コーヒー ●紅茶 ●砂糖 ●果物(バナナやマンゴー)●ナッツ類 ●アイスクリーム ●ワイン ●スパイス類 ●コットン(木綿)で作られた衣類、バッグ、タオル類 ●サッカーボール
エェ~こんなにあるの!?と驚かれましたか?
今度お買い物をする時にでも、探してみてくださいね^^
フェアトレードはオーガニック製品が多いので、オーガニックコーナーだと比較的見つけやすいです。
ちなみにこちらのスパイスやチョコレートもオーガニックコーナーで見つけました↓
アイスクリームもありました♪
チョコレートとコーヒーは案外見つけやすいので、イオンやスタバなどをよく利用している方はすぐ見つけられると思います☆
こちらの記事で、イオンで買えるフェアトレード商品がご覧になれます↓
⇒フェアトレード商品がイオンで買える♪オススメの食べ物飲み物7選
さて、このフェアトレードのマークがついていると、
フェアトレードの存在を知らない人が見ても「何か普通の商品とは違う、意味がありそう」と思うのではないでしょうか。
このように、フェアトレードラベルをつける一つの意味として、「誰が見てもひと目でわかる」という理由があります。
そして、このマークの図柄にも意味があります。
人が手を挙げているこの図柄は、
途上国で日々、前向きに取り組む生産者の人たちの決意と、フェアトレードを求める世界中の消費者との熱望とが繋がり、前進していくポジティブな姿を表しています。
引用:Fairtrade Label Japan/「国際フェアトレード認証とは」より一部引用
また、色にも意味があります。
青色=「未来への可能性」を表す青空
緑色=「成長や広がり」
を、それぞれ表現しているそうです。
途上国と消費者がともに手を取り合い、前向きに世界を良くしていこうという、何ともポジティブな意味を持つマークだったのですね!
そして、このマークをつける事ができる製品は、フェアトレードの基準を満たしている証明になります。
《国際フェアトレード基準とは》
●生産者への適正な価格の支払いと長期的な取り引き(必要なときは生産者への前払いをふくむ)
●生産地の社会と経済の発展
●生産物の品質や技術への支援
●生産者の労働環境と労働条件を守る
●生産地の自然環境を守る引用:『考えよう!やってみよう!フェアトレード①フェアトレードって、何だろう?』P11より
「国際フェアトレードラベル機構」に申請し、認証された組織や団体が、フェアトレード製品にマーク(ラベル)をつけることができます。
現在では、ヨーロッパを始め、カナダ・日本など合わせて32カ国が「国際フェアトレードラベル機構」に参加しているそうです。
そして、私たち消費者もフェアトレード製品を購入することで、生産者への公正な労働条件を守り、環境保全に参加・支援していることになるのです。
フェアトレードの商品を買うだけで世の中の役に立つなんて、ちょっと嬉しくないですか?
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フェアトレード マークの由来とは?
次に、フェアトレードのマークが作られるようになった由来を紹介したいと思います。
1940年~1960年代頃、アメリカ・イギリス・オランダ等の、心優しい方々の「恵まれない人たちを助けたい」という思いにより始まったとされるフェアトレード。
フェアトレード=「公正な貿易」は、普通の貿易に比べて生産者に正当な賃金、労働条件が保証されている貿易です。
活動家たちの地道な努力の結果、少しづつ欧米や日本などの先進国にもフェアトレードが広がっていき、それにつれて「私もフェアトレードに参加したい」と願う発展途上国の生産者の人数が増えていきました。
低賃金労働や強制労働・児童労働などの過酷な貿易に苦しむ途上国の生産者たちにとって、フェアトレードは明るい希望だったのです。
ところが、まだまだフェアトレード製品を取り扱う売り場が世界的に多くなかったため、フェアトレード団体だけの頑張りでは限界がありました。
無理に多くの生産者を受け入れると、1人ひとりが得られる利益がとても小さくなってしまい、フェアトレードの意味がなくなってしまうのです(>_<)
悩んだ末たどり着いた答えは、大きい規模の企業にもフェアトレード製品を取り扱ってもらい、もっとたくさんの人にフェアトレード製品を買ってもらおうということでした。
ただ、企業側は生産者と直接取引きすることがないため、お客さんに自身をもって「これはフェアトレード製品です!」と言えない課題がありました。
そこで考え出されたのが、
「中立的な立場のフェアトレード組織」「フェアトレードの基準」「フェアトレード・ラベル」
でした。
「中立的なフェアトレード組織」によって「基準」がつくられ、その基準を満たした製品を証明する「フェアトレード・ラベル」が誕生したのです。
こうしてフェアトレードラベルのしくみが1988年にオランダで誕生したのですが、
当時は国によってラベルのデザインやフェアトレードの基準がそれぞれ違っていたそうです。
ラベルや基準がバラバラだと、なんとなく分かりにくいですし、ややこしい感じがしますよね(^-^;
そこで、1997年に改めて「国際フェアトレード・ラベル機構(FLO)」の組織を立ち上げ、国際的にフェアトレードの基準やラベルの統一がされました。
(※アメリカのみ、2012年にFLOから独立しています。)
上記の「フェアトレードマークの意味は?」に記載していた国際フェアトレード基準が、これにあたります。
この国際的なしくみができたことにより、世界の企業がより参加しやすくなり、それに伴って世界の人々の認知度もますます広がっていきました。
発展途上国の人たちもフェアトレードに参加しやすくなり、生活もだいぶ改善してきているそうです。
これが、フェアトレードのマーク「フェアトレード・ラベル」が誕生した由来になります。
フェアトレードと同様の取り組み「レインフォレスト・アライアンス」って何?どんなマーク?
実は、上記でご紹介したフェアトレード・ラベル機構以外にも、自然環境保護や貧困の緩和に取り組んでいる組織があります。
それは、「レインフォレスト・アライアンス」という国際的な非営利団体です。
1987年に設立され、スタッフは世界中に約400人ほどいるそうです。
「レインフォレスト・アライアンス」の組織の取り組みとしては、
『森林の維持保全』
『事業慣行の転換』
『野生生物の保護』
『貧困の緩和』
『気候変動への取り組み』
などが挙げられます。
そんな「レインフォレスト・アライアンス」のシンボルマークといえば、こちらのカエルのマークです。
※画像はバナナ製品に記載された「レインフォレスト・アライアンス認証マーク」になります。
可愛らしいカエルのマークは比較的目に付きやすいため、あなたも一度はスーパーなどで目にしたことがあるのでは?
「レインフォレスト・アライアンスの商標使用要件およびガイドライン」によりますと、
レインフォレスト・アライアンス認証(RAC)マークは、サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)または森林管理協議会®(FSC)の厳しい第三者基準を¬満たしている認証団体が認証した、農園と森林で作られた製品のラベルおよび宣伝に使用されます。
とのこと。
個人的に、
という印象を受けました。
この「レインフォレスト・アライアンス認証マーク」が記載された製品の種類は、上記の方でご紹介したフェアトレード製品とほぼ同じです。
手軽に社会貢献をしたい方は、スーパーでお買い物をする際にカエルマークの製品やフェアトレードラベルの製品を購入されてみてはいかがでしょうか?
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ありがとうございました!
フェアトレードのマークの意味や由来について、少しでも理解して頂けましたでしょうか。
私たちがフェアトレード製品を使うだけで、笑顔になれる方々がいたり、地球環境が良くなるって嬉しいですよね^-^
ますますフェアトレード製品が増えることを期待しています。
それでは今回は以上になります。また次回お会いしましょう~。
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