猫が気持ちよさそうにお昼寝をしている姿を見ると
なんだか癒されますね。
猫は日本人にとって、身近な存在と言えるのではないでしょうか。
では干支の十二支に猫がいない理由はなぜなのでしょうか?
また、海外にはネコ年がある国も存在している模様。一体どこの国?
今回は、気になるこれらの事について調べてみましたのでご紹介します。
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目次
干支の十二支と動物の関係性
「干支」の十二支には猫はいないものの、犬やうさぎ、猿や馬といった動物が使われています。
私たちもよく年末頃になると「来年の干支は何の動物だっけ?」と調べたり
知り合い同士の会話で「私の干支は鶏年だけど、あなたは何年?」と言ったりすることもあるかもしれません。
干支は古代中国で発案されました。
実は、もともと干支(十二支)は動物とは何の関係も無く、
日付を表す為に作られた記号だったそうです。
ではなぜ、干支にはこのような動物が使われているのか?
その理由は諸説ありますが、
古代中国の王が、民衆にもっと「干支」に馴染んでもらえるように
馴染みがあって親しみやすい動物を使ったからと言われています。
干支の十二支に猫がいない理由とは
「干支」の十二支には猫がいないですね。
今ではたくさんの人たちに愛されている猫なだけに、
なぜ選ばれなかったのか不思議だと感じる方は多いかと思います。
なぜ十二支に猫年がないのかは色々な説があるようです。
今回はその中から3つの説をご紹介します。
干支の十二支に猫がいない理由その1
まず一つ目の理由です。
猫がネズミに嘘をつかれた説
「十二支物語」という古くから日本に伝わる昔話があるのをご存知ですか?
神様に「元旦の朝にワシの元へ着いた者から順番に十二支する」と命じられた動物たちが繰り広げる大レースです。
このお話には、うっかり日にちを忘れてしまった猫がネズミに確認したところ、
「2日の朝だよ」と嘘をつかれた為に十二支になれなかった様子が描かれています。
十二支物語を動画で観る
こちらの動画では、そんな『十二支物語』のアニメがご覧になれます。
これがネコが「干支」にいない理由とされている1つ目の説です。
ネコとネズミの仲が悪い言われているのも、この説からきています。
干支の十二支に猫がいない理由その2
猫のせいでお釈迦様が亡くなった説
先ほどの「十二支物語」に登場した神様はお釈迦様と言われているのですが、
そのお釈迦様が食中毒になってしまったことがあるそうです。
その際、食中毒の解毒剤をネズミに取りに行くよう命じましたが、
ねずみが取りに向かっている最中に猫がネズミを食べてしまいました。
そのせいでお釈迦様の病状は悪化して、亡くなってしまったそうです。
猫がネズミを食べなければお釈迦様は助かったのにという理由により
猫は干支に入れなかったというのが「干支」に猫がいないと言われている2つ目の説です。
干支の十二支に猫がいない理由その3
元々中国には猫がいなかった説
個人的にこれが1番有力なのではないかという説です。
猫はなんと紀元前5000年以上も前の古代エジプトから存在していました。
そして、古代エジプトでは神として崇められるほど大変貴重な動物だったそうです。
エジプトはとても強力な国だったため、エジプトのシンボルである猫は
他の国々から嫌われていたそうです。
そのためか、エジプトが崩壊する紀元前30年頃までは
猫がほかの国に流れる(持ち運ばれる)ことは少なかったとされています。
中国に猫が伝わったのは、紀元前3世紀頃と言われています。
そして、干支が誕生したのは紀元前4世紀頃です。
このことからも、中国に猫がいる時代より前に干支が作られた事がわかります。
中国では、まだ猫が身近な存在ではなかったということなのでしょう。
もしも、干支が誕生する前に猫が中国に伝わっていたら
日本にも猫年があったかも?しれませんね!
ネコとネズミの関係性を表す物語
先ほど「十二支物語」で猫と鼠の仲が悪いという話をしましたが、
ネコとネズミの関係性を表す物語は世界中に結構あるようです。
イソップ物語の「ネズミの相談」では、
いつも猫にひどい目にあっていたネズミたちが、
猫の首に鈴をつけようと相談をするお話でした。
参照元:ウィキペディア-「ネズミの相談」より
ヨーロッパに伝わる民話の「長靴をはいた猫」では、
猫が人食い鬼をネズミの姿に変えて食べてしまいました。
参照元:東映アニメーション
また、アメリカのコメディアニメの「トムとジェリー」も
ネコとネズミの仲の悪さを楽しく表現しています。
参照元:naverまとめ
ネコといえば「ネズミを追いかけて食べてしまう」というイメージが強いため、
このように色んな物語に登場しやすいのかもしれませんね。
干支の十二支に猫年がある海外
「干支」は発祥が古代中国と言われており、
漢字が使われるアジアの国々や、ロシアや東ヨーロッパなどにも伝わっています。
そして、伝わった国には全て猫年がないのかというと、そうでもないんですよ。
ここでは干支の十二支に猫年がある海外の国々をご紹介します!
ベトナムの干支の十二支に猫年がある理由
猫年があることで有名な外国は、ベトナムです。
ベトナムの猫年の年賀切手には、このように可愛いネコのイラストが描かれています。
ベトナムの年賀切手(1999年猫年)
参照元URL:http://kunio.raindrop.jp/stamp-aracart-nengaw.htm
ベトナムの十二支と日本の十二支の動物を比較してみましょう。
ベトナムの十二支
十二支 | 日本の動物 | ベトナムの動物 |
子 | 鼠(ねずみ) | |
丑 | 牛(うし) | 水牛(すいぎゅう) |
寅 | 虎(とら) | |
卯 | 兎(うさぎ) | 猫(ねこ) |
辰 | 竜(りゅう) | |
巳 | 蛇(へび) | |
午 | 馬(うま) | |
未 | 羊(ひつじ) | 山羊(やぎ) |
申 | 猿(さる) | |
酉 | 鶏(にわとり) | |
戌 | 犬(いぬ) | |
亥 | 猪(いのしし) | 豚(ぶた) |
この表を見ても分かるように、
十二支の「卯」の動物が日本ではウサギなのに対しベトナムは猫になっています。
なぜベトナムの十二支には猫がいるのか、気になりますね!
諸説ありますが、
①ベトナムではウサギよりも猫のほうが身近な動物だったから。
②ウサギを表す漢字の「卯」の読み方がベトナム語の猫を表す言葉に近いから。
このような理由により、ウサギではなくネコ年になったのではないかと言われています。
また猫以外にも、牛が「水牛」に、羊が「ヤギ」に、猪が「豚」になっています。
日本では昔から牛は農作業や食料の運搬に欠かせない大切な存在ですが、
ベトナムでは牛よりも身近な存在の「水牛」に置き換えられたようです。
またベトナムには羊がもともといなくて馴染みが無かったため、ヤギになったそうです。
「猪」ではなく「豚」になっているのは、
日本が馴染みのなかった「豚」を「猪」に置き換えたからで、
元々は「豚」なんだそう。
日本以外の干支のある国は全て「豚」なんですよ!
ベトナム以外の海外で十二支に「猫年」がある国
まだまだ海外には、十二支に猫年のある国が存在しています。
兎年が猫年になっている外国
チベットやタイ、ベラルーシでは、干支の「兎」の部分が「猫」になっています。
チベット・ベラルーシの干支
鼠、牛、虎、猫、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、豚 |
猫以外では、イノシシが豚になっています。
タイの干支
鼠、牛、虎、猫、龍、蛇、馬、ヤギ、猿、鶏、犬、豚 |
猫以外では、羊がヤギに、イノシシが豚になっています。
虎年が猫年になっている外国
ブルガリアでは、干支の「虎」の部分が「猫」になっています。
ブルガリアの干支
鼠、牛、猫、卯、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、豚 |
なぜ虎ではなく猫なのかという理由は分かっていないそうです。
【干支の十二支に猫がいない理由】の関連記事
「干支」は『ね・うし・とら...』の動物だけを指しているのではないそうです。
コチラの記事では干支と十二支の関係や干支にまつわる漢字についてご紹介しています。
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以上、干支に猫がいない理由についてご紹介しました。
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